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2006年11月25日 (土)

吉見義明「従軍慰安婦」分析(13)

早尾乕雄軍医の「戦場に於ける特殊現象と其対策」からの都合のよい引用、まだ続きます。

上海や南京などには慰安所以外にその道は開けてるから慰安所の不足した地方へ或いは前線へと送り出されるのであったがそれでも地方的には強姦の数は相当にあり亦前線にも是を多く見る。

までご紹介しました。続きです。

(中略①)
内地では到底許されぬ事が敵の女だから自由になるという考が非常に働いているために、支那娘を見たら憑かれたように引きつけられていく。
従って検挙された者こそ不幸なんで、蔭にはどれ位あるか解らぬと思う。
(中略②)
しかのみならず部隊長は兵の元気を作るに却って必要とし、見て見ぬ振りに過ごしたのさえあった位である。
(中略③)
敵国婦女子の身体まで汚すとは、誠に文明人の為すべき行為とは考えられない。
東洋の礼節の国を誇る国民として慚愧にたえぬ事である。

さて以上を読んでどう感じられるか

「日本兵は中国の女性を人間扱いせずに見つけ次第強姦していたんだな」

という感じで読むのが妥当な読み方でしょう。

では中略①を復活させましょう。
是は尚女の供給の不足していることに因るは勿論のことだがやはり留学生が西洋女に興味持つと同様で支那女という所に好奇心が湧くと共に内地では到底許される事が・・・・

ほらごらんなさい。
慰安所の効果を認める文章がありました。
慰安所が強姦減少に効果があったことは当時の軍人はほぼ全て認めていたのです。
認めたくないが故に有利な所だけ著書に引っ張ってくるこの姑息な引用の仕方こそ軽蔑します。

中略②
憲兵の活躍のなかった頃で而も支那兵により荒らされず殆ど抵抗もなく日本兵の通過にまかせた市町村あたりは支那人も逃げずに多く居たから相当に被害があったという。
しかのみならず部隊長は・・・・

日本軍の憲兵が現地の治安維持に活躍していたことを認めたくないのでしょうね。
どんな国の軍隊でも聖人君子ばかりで構成されているはずがないので、良くない事をする輩はどこにでもいたのです。
現在だってそうじゃないですか。
刑法があるから強姦や窃盗はなくなるなんて事は絶対ないわけでそれを取り締まる警察がいるから治安が保たれている訳です。しかし絶対にゼロにはならないですよ。

中略③
然るが故に支那土民は日本兵を見ると娘は何処かへ隠されてしまう。
上海に残留した日本人は支那人、西洋人の前に日本の軍人は非常に礼節を重んずるから支那婦人を冒すなんて事は断じてないと予め吹聴したものだった。
然るに事実は是に相違したので支那良民の日本兵を怖るること甚だしく若い女は悉く隠されて影もない様になったと言われる。
然るに一方南京の避難民区からは糊口の道を得るために昔の夜鷹の如くに若き支那婦人が枕になるもの下敷になるものだけを携えて昼夜兵の宿舎に現れる様になったので風儀を紊された事もあった。
こうなると憲兵の方も強姦か和姦かの区別を考えねばならなくなりもし其の場所に敷物代用品があったり支那婦人が日本貨幣を持っていた事実が認めれれたら和姦として取り扱って見る様になり強姦の数は実際よりは少なくなったと言う。
敵国人という感の働くために無償にて行い要求された時に是を追い払ったりする為に自治委員会からの告訴に会って恥をかく例も少なくないのである。
勝利者なるが故に金銀財宝の略奪は言うに及ばず敵国婦女の身体まで汚すとは誠に・・・・

中国女性からの売春の持ちかけも多くあったことを示していますね。
慰安婦は本人の意思に反して集められた、と主張する側からは認めたくない事象の一つです。
もちろん好きでやった売春ではありませんでしょう。
しかし言ってみれば、日本軍が攻めてこようが何をしようが、どちらでも営まれていた商行為です。
興味深いこととして、強姦と和姦とが混在していて憲兵が困っていた様子が伺い知れます。
これは日本軍が、徹底されたかはともかくとして、秩序を保とうと努力していた証拠なのではないでしょうか?

それにしても全体的に日本兵は、中国女性に対して性的にエロ親父化していたことはわかりますね。
早生軍医は「留学生が西洋女に興味持つと同様で」と書いてくれていますがそんな憧れみたいないいもんじゃないでしょう。
多くの日本兵は中国女性のスリムな肢体を見てデヘデヘ状態だったのでありましょう。
私も、資料の中でチャイナドレスの中国女性の写真を見て目が釘付けになりましたもん。
これを抑えきれなかった所は日本軍の失敗と言っていいかと思います。
その背後には確かに
「あまりうるさく言っては士気に影響する」
という下世話な配慮もあったでしょう。
根底に流れるアジアの民への差別意識もあったのでしょう。
それはそれとして目を背けてはならないと考えます。
そして早尾軍医もまた、自国軍の醜い状態から目を背けてはならないと、当事者側から必死に内部を諫めていたのだと思っています。
早尾軍医の筋の通った頑固さに感謝したいと思います。

そしてこれは吉見教授の一人だけ高みに立った断罪とは性質が違うことを念押ししておきたいと思います。

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コメント

まさに ちょうにち新聞や てーびーえすのお家芸。
いいとこ取りの歴史観に脱帽です...(_ _lll)ァハハ・・・

投稿: YUURIN | 2006年11月25日 (土) 12時15分

うーん 次の特集は司馬遼太郎にしようと思ってたんだけどね
チョウニチ特集にしたがいいのかも 笑

投稿: daikichi | 2006年11月25日 (土) 16時28分

日本兵が強姦しまくっていたことを正当化できるおまえらの精神構造が理解できんわ。
従軍慰安婦の問題とは別。

投稿: | 2014年7月 4日 (金) 19時31分

結局日本軍が強姦事件起こしまくってた事について全然反論出来てないというか、、、
慰安所が出来てマシになったとか、憲兵も一応努力してたとか、
そんな当然の事実を今更持ち出されても日本軍への弁護にはなりませんよ

投稿: | 2016年5月24日 (火) 09時59分

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