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2006年10月 8日 (日)

吉見義明「従軍慰安婦」分析(3)

さて吉見教授の著書の分析三回目です。
最初の部分に要点が凝縮されていますので、ちょっとくどくなっていますが、序文の中の「問題の浮上」続きです。

韓国の女性団体が1991年に日本政府へ向けた共同声明が紹介されています。
一、日本政府は朝鮮人女性達を従軍慰安婦として強制連行した事実を認めること
二、その事について正式に謝罪すること
三、蛮行のすべてをみずから明らかにすること
四、犠牲となった人々のために慰霊碑を建てること
五、生存者や遺族に補償すること
六、こうした過ちを再び繰り返さないために、歴史教育の中でこの事実を語り続けること

かなり感情に走った声明ですが、総理大臣になったつもりで返答してみましょう。
一、強制連行の事実は認められません
二、存在しなかったことに謝罪はできません
三、日本は蛮行などしておりません。韓国軍がベトナムで行った蛮行なら捏造ではありません。
四、犠牲とは自分から慰安婦になった人ないしは女衒から騙された人については該当しません。
五、日韓基本条約で全て解決済みですので請求先は韓国政府となります。
六、省略

さて次の章
「政府は何を認めたか」
河野談話の内容の引き写しです

「政府は何を認めていないか」
1.運用の主体が業者であったかのような書き方は問題である。
2.アジアの他の地域の慰安婦についての言及が足りない。
3.お詫びは述べているものの、補償などを言っていない。
と注文をつけています。

1、については、直営の軍慰安所があったという確実な証拠はありません。
肯定派がよく言う資料として麻生徹男軍医の証言があります。秦さんの著書より引用します。

しかし兵站司令部の直営と思われるこの楊家宅慰安所は、受付に軍服姿の下士官が座る官僚統制式の固苦しさから、下級兵士は利用をためらい、あまり人気が出なかったようだ。

証言をそのまま引用されていますが、この証言を裏付ける軍直営のものである証拠は見つかっていません。譲ってもこれは灰色ですね。
2、については後日設置されるアジア女性基金の活動により、他のアジア諸国への対応を行いました。
3、政府直接の補償は1965年の条約がある以上できませんが、女性基金に政府が出資していることから、間接的に補償をしていると言えます。

インドネシアで暴走した日本兵がオランダ人女性を強制的に慰安婦にした事例以外は、強制性のある事例というのはないですね。何度も何度も言いますが、女衒に騙されたのは日本軍の責任ではありません。日本の軍服を着て騙していた女衒についても同様です。
証拠を隠滅したのだろうとかまた言われそうですが、それは石原官房副長官の発言を読んでもらう以外ありません。
当時も今も、犯罪は数多く存在しています。国が犯罪行為の主犯だったら国の責任は認めてもらって、被害者を国の責任で救済するのは当然です。
しかし国が推進した慰安所設立という事業は、実務は全て売春業者が行った事です。その管理は軍なり警察なりがやったと思います。
その売春業者が犯罪を行ったからと言って「全ての責任は慰安所を設立した日本軍と日本政府にある」などというのは無茶な話です。

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コメント

 はじめまして。虚妄の反日教育、平和教育を即刻停止させなければなりませんね。

 「戦前の日本は軍国主義」と軍国主義の定義もできないくせに決め付けて、その上でものを言っている輩があとを絶たないので、バカらしくなります。

 私のブログでは「なぜ国家は必要なのか」などをテーマに書いております。もしよろしければ覗いてみてください。

投稿: | 2006年11月11日 (土) 23時11分

初めまして。mixiでは書き込みありがとうございました。
結局、条約や法律でもう問題は解決しているのに、問題化する人達の気持ちが分かりません。

追求は、韓国政府に対して行って欲しいです。
当時そういう条約を結んだ政府に…。

投稿: 葉月 | 2006年11月12日 (日) 00時30分

>Kさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
「歴史と日本人」最近の記事を読ませていただきました。
正確かつ熱い思いの語られているブログですね。
勝手ながらリンクを貼らせていただきました。
日本のためにこれからもお互い自己錬磨していきましょう。

>葉月さん
おお ありがとうございます。
平和を祈る心とは別の事を腹に秘めて活動する人が多いからなのでしょうね。
目的は様々でしょうが、多くは国家の転覆を狙う勢力と結びついていますね。

投稿: daikichi | 2006年11月12日 (日) 17時51分

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