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2006年10月 3日 (火)

なぜ、恨になってしまったのか(1)

強制連行の証拠が見つからないにもかかわらずなぜ河野官房長官は強制制を認めてしまったのかを長々と書いてきました。
結局、公権力が直接慰安婦を強制連行などということはあり得ないし、これからもそういう証拠は出てこないでしょう。
そうなると、例えば金学順さんなどは、親にキーセン小屋に売られたとハッキリ証言しているのに、なぜ執拗に日本に賠償を要求していたのでしょうかと疑問が湧きます。
もちろん吉田清治や朝日新聞の火付けがあってこそですが、強制連行がなかったのにと考えると不思議に感じます。
なぜ、朝鮮の慰安婦は被害を声高に叫んでいたのでしょうか。
なぜ日本人からほとんどそういう声が聞かれないのでしょうか。
なぜ東南アジアでは、高木弁護士らが期待したほどにはこの問題は盛り上がらなかったのでしょうか。
なぜインドネシア政府は日本政府が補償を申し出たというのに不快感を示したのでしょうか。

元慰安婦の李玉仙さんはこう発言されています。
「少女を引っ張っていって病人にしておいて、今になって自分で行ったなどと嘘をついて、これがどれほど腹が立つか、この恨をどう晴らすか・・・・」
この人達にここまでのことを言わせていたのは何だったのか考えてみましょう。

材料として、日本人でもなく朝鮮人でもない人達が、慰安婦に聞き取り調査をした資料が残っています。つまりアメリカですね。
日本を敵として戦っていたアメリカ側の調査だったら、日本側に不利な発言があれば細大もらさず記録しているはずです。ちょっと検証してみましょう。

「日本軍捕虜尋問報告 第49号 1944年10月(アメリカ戦時情報局心理作戦班」という資料です。
報告者はアレックス・ヨリチ軍曹です。

「はじめに」
この報告は、1944年8月10日ごろ、ビルマのミッチナ陥落後の掃討作戦において捕らえられた20名の朝鮮人「慰安婦」と2名の日本の民間人に対する尋問から得た情報に基づくものである。
と始まっています。報告の目的として
・慰安婦を募集するために日本軍が用いた方法
・慰安婦の生活及び労働の条件
・日本軍兵士に対する慰安婦の関係と反応
・軍事情勢についての慰安婦の理解程度
らを明らかにするためと述べています。
この順に従って各論が述べられていきます。

「徴集」
慰安婦達は1942年に朝鮮で周旋業者によって徴集されたと記載されています。
「役務」の性格は明示されなかったが、それは病院にいる負傷兵を見舞い、包帯を巻いてやり、そして一般的に言えば、将兵を喜ばせることにかかわる仕事であると考えられていた。
これらの周旋業者が用いる誘いのことばは、多額の金銭と、家族の家族の負債を返済する好機、それに、楽な仕事と新天地-シンガポール-における新生活という将来性であった。
このような偽りの説明を信じて、多くの女性が海外勤務に応募し、2、300円の前渡し金を受け取った。
前渡し金は今の貨幣価値だと100万円前後でしょうか?
甘言に誘われてやってきた人が大半だったようですが正直アダルトビデオのスカウトのやり口などと同じような感じですね。事実が全てこの通りだとすれば、騙される方が悪いのです。
勘違いしちゃいけません。騙す方と騙される方とでは、騙される方が悪いのです。
現在のお金で100万円前後のお金が前払いされるという時点で、普通の仕事のはずがないのです。
おおかたは借金のある家庭の女性だったようですから、つい甘言に引きずりこまれた事例が多いとは思いますが、現代の、カード破産とかヤミ金の被害に遭う人とそう違うとは思えません。

ともあれそのようにして集められた女性800人が1942年8月、ラングーンに上陸してビルマ各地の慰安所に配属されました。

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コメント

daikichi さん
TBありがとうございます。

最近はNetで世界が見れるので、真実を見て、考える人が増えてうれしく感じております。
とくに、若い人のパワーがすごく、また、しっかりしていることに驚いています。
私は、少しだけですが、以前、世界と触れ合う機会があり、それまで教えられていたことが、いかにおかしなことか、いかに、日本がねじれてしまったかを考えさせられました。

最近、ようやく同じ感想を持つ方が増え、心強く感じています。
daikichi さんもよくここまで丁寧に調べられ、感心しております。 日本人特有の丁寧な職人気質でしょうか。

これからもよろしくお願いします。


投稿: adomini3 | 2006年10月 4日 (水) 16時06分

adomini3さん コメントありがとうございます。
adomini3さんのブログも楽しく拝見させてもらっています。
私は過去の資料を探すのが好きなので現在の事につい疎くなりがちなのでadomini3さんの現在の情勢分析サイトはとても助かります。
調べ方は違っても志は同じだと思います。
ともに頑張っていきましょう。

投稿: daikichi | 2006年10月 5日 (木) 02時29分

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